夢ってなんだろう?

 夢を持とう、とか、夢に向かって頑張る、とか、夢は大事だ、とか、みんな言います。確かに、夢を持つことは大切だし尊いことだと思う。が、夢は目標にかわっていかなければいけない。そして、実現しなければいけない。
 では、どうすれば夢は実現するか?
 かつて桜葉塾ではいろいろな人を採用してきた。彼らは夢を持っていた。彼らは我々の厳しい研修を乗り越え、目の肥えた保護者の支持を得て現場に立ち続けた。一回一回の講義を精一杯、生徒さんのために保護者さんのためにやりつづけてくれた。
 すぐ伸びるときもあるしなかなか結果がでないときもある。そんなとき、決して逃げない。なんとかしてやろう、なんとかひっぱろう、なにか道はないか、ぎりぎりまで共に探る。腰を引かさないんだ。大丈夫だと強く強く言い続けるんだ。だんだん苦しくなるよ。割りに合わないかもしれないよ。でも、苦しくたっていいんだ、割りに合わなくたっていいんだ。最後の最後まで共に戦うんだ!を貫くんだよ。
 共に戦う姿勢を徹頭徹尾貫くと生徒さんが、保護者さんが勇気や希望をお土産に持って帰るんだ。
 我々は国語の専門塾だけど国語の成績を上げることだけをお売りしてるのではない。勇気や希望を実はお売りしているのだ。
 国語の専門塾だけど、国語の成績を上げることだけをお売りするのではなく、勇気と希望をも提供できる人。そういう人が夢を実現できるんです。
 私が三重県の団地で個人塾をやっていたころを思い出すと、よくあそこまで一生懸命やってたなと思うんです。一人一人手とり足とり教えて、どんな悪さをしても決して見捨てないで、出来る限り保護者の方と話しをして。そのわりに月謝はそんなにとらなかった。 でも、私にはそれがよかった。あの十五年で教え方、話し方、励まし方、スタッフの育て方、なにもかも培うことができたというか、あの町に育てていただいた。偏差値40の生徒さんが60、70になっていく。それも決して奇蹟ではない。気持ちと技術でできるのです。
 要は、仕事としてやるか、無私の気持ちを持てるかなんです。無私の気持ちで仕事ができるようになると忘れたころに神様がご褒美をくれます。