心のメンテナンス

今まで休んでいても、どこか経営のこと、顧客のこと、スタッフのことなんかがどこかでひっかかっていた。休みなんだけれど休んでない、そんな感じだった。だが、今年の夏はなんだろう。仕事のことで心がそわそわしなくなった。それくらい休みまでが苦しかったのか、忍耐の限界にきていたのか、休みと仕事を切り離すことができた。ここ数年、結局、休みをもらっても仕事のことが気になるのなら何のための休みなのかと、自分でいけない習慣だな、と思ってきた。だから、またひとつ心の持ち方がうまくなったかな、と思うと少しうれしい。心が底から落ち着くのだ。何が来ても、何が起きても大丈夫だと、思うことができる。戦うときが来れば、その時また戦えばいい。そんなきもちなのだ。この半年間で得た大きな大きな収穫だ。苦しいことが続くと得られるものもあるのだ。

苦しい状況を突き抜けると急に視界が拓ける

たまに、もうあと一詰めだ!というときがある。このあと一詰めだ!というときが実は一番苦しい。最後の最後が一番苦しいと決まっているのだ。だが、この苦しい状況を突き抜けると急に視界が開ける。そういう経験をすると、苦しい時に慌てなくなる。夜明け前が一番暗いし、寒いのだ。

全力で支える

生徒さんが本気になるには3つの手順が必要だ。本人にここまで来たら合格できる、自分はやれる、と思えるところまで全力で支えればいい。まずは入りのよい科目を一つ、しっかりやる。きちんと理解するとか、ここまでやりきれば結果が出るんだというレベルをシッカリ教える。次にもう一つ得意な科目を作っていく。いい科目がひとつだけだと心もとないものだ。しかし、二つになると気持ちが断然ちがってくる。そして、二ついい科目ができると、我々のサイドの方がこの生徒さん、または保護者さんの家庭では補えない精神的な何かが見えてきたり、ここを修正すればいいんだな、というようなところがピンと来るようになる。どんなに愛情溢れた家庭でも何か足りない部分があって、始めはわからない。このころになる自然とわかるようになる。その足りないところを埋めていく。ここまでやると生徒さん、保護者さん、われわれがまとまってくる。そうなると本人が本気でやれるようになるまで待っていればよい。時間差はあるが必ずここまでやれば人に愛情は伝わる。そして、勝手にしっかりとやれるようになる。

確実にわからせることを積み上げる

確実にわからせることを積み上げる。これが基本だ。中途半端にわかっていて結局、残らないという学びかたが最も不毛なやり方だ。基本がしっかりとできてくればやる量を増やしてもいい。しかし、基本があやふやな段階で半端な理解をいくら積み重ねてもたまっていかないのだ。まずは確実にわからせることを積み上げる。基本を積み上げると段々と広がりが出てくる。基本を積み上げると、実は本当に理解しなければならない原理は少ないことがわかる。大切な原理を理解しきってしまえば学ぶことはどんどん楽に、楽しくなるものなのだ。優秀な生徒さんほど余裕があるのはやればやっていくほど楽しくなる。

身を削ってこそ、いい仕事ができる。

仕事は身を削ってこそ顧客に心から感謝してもらえる。もちろん、技術を磨いて、効率よくこなしていくことも必要だ。しかし、まあまあの仕事では、顧客の頭には当たり前のことをしてもらった、という意識しか残らない。この仕事は親にとってみれば大切な、自分の命よりも大切な息子や娘を我々に託すものなのだ。平均的な仕事ならダメだと感じるものなのだ。しかも、中学受験の中の、さらにこのままでは危ないときに必要とされるのだ。そこに教える以上のものが我々にあってこそ、顧客に心から感謝していただけるのだ。

仕事には命を賭す!

仕事には命を賭けること。人間は何のために生まれてきたのか?あなたは何のためにこの世に生を受けたのか?その答えはただひとつ。世の中の、社会の、誰かのお役にたつためだ。世の中にあなたのお陰で助かった、と思ってもらうために生まれてきたんだ。決してうまいものを食べるために生まれたのでも、恋をするために生まれたのでも、いい服を着るために生まれたのでもない。答えはたったひとつ。世の中のお役にたつ。そのために生まれたのだ。世の中のお役にたつには仕事しかない。だから、仕事には命を賭ける。生活のために仕方なくやるなんてとても残念な生き方だ。生きていくために仕方なくやるなんてとても悲しい生き方だ。人間は自分のために生まれたのではない。世の中のお役にたつために、お役にたつ人間になるために生まれてきたんだ。だから、仕事には命を賭す。命を賭けるんだ。命を賭けた方が輝くんだよ。命を賭けた方が突破できるんだよ。わかったかな。

惚れた女の子の背後には膨大な両親の愛がひかえている

惚れた女の子の背後には膨大な両親の愛が控えている。だから、女の子を好きになったら、大切に扱うことだ。その女の子を大切に扱えないということはその女の子の背後にある膨大な両親の愛を踏みつけにすることを意味する。その女の子を大切に扱えないということは、あなたにその女の子の背後にある膨大な両親の愛を想像する力が欠如していることを意味する。好きになった女の子を大切にできないということはあなたにまだ人を愛する資質が備わっていないことを意味する。心から惚れた女なら、絶対に命に代えても大切に扱うことだ。その女の背後には膨大な両親の愛が控えているのだから。

仕事には命を賭す!!!

仕事のことを人間関係の調整なんて思ってちゃいけない。人間関係の調整なんて仕事ではない。上のご機嫌とるのは仕事ではない。仕事は顧客の要望に期待以上にお応えする。そして、顧客に心から喜んでもらい、気持ちよく料金をいただく。その一点だけだ。間違っても上がタバコを持ったらさっと火をつけるとか、顧客のクレームを煙に巻くとか、失敗を上手に隠ぺいすることか仕事だなんて思っちゃ絶対にいけない。日々技術と人格を磨き、顧客の要望に期待以上にお応えする。その上で心から顧客に喜んでもらう。それが仕事なんだ。だから、仕事には命を賭けることができるんだ。上のタバコに火をつけることなんかに命を賭けたら人間ダメになるよ。

心の平安

何の煩いも、悶えもない、穏やかで静かな気持ちになれる。とても幸福だ。神様がくださったんだな。こんなに心が落ち着いたのは一体どれくらいぶりだろう。いいなあ。生きていて、よかったなあ。神に心から感謝します。