智恵

僕の仕事は次から次へと送られてくる問題を素早く、忍耐強く解決していく力が必要だ。恐らく、この業界での仕事ひとつひとつをしっかり経験して、仕事全体が見えることが学ぶべきことだ。仕事全体とは何か?というと、いいものをつくること。いいものをつくったら必ず売り切ること。いいものを売ったら顧客から喜んでもらった上で代金を払ってもらうこと。この3つだ。簡単なのだ。いい人を採り、ていねいに育てあげること。育てたら、顧客を開拓して、契約し、コマを埋めること、そして、いい授業を提供し、顧客から喜んで代金を請求、支払ってもらうこと。具体的にはこの3つ。そのひとつひとつに智恵を積み上げていけばいい。マニュアルももちろん必要だ。しかし、マニュアルだけでは足りない。経験と智恵がいるのだ。

安らぐということ

生きることは苦しみの連続だ。逃げずに、前を向いて、誠実に、日日起こることに対処していくと、相当の辛さを耐え忍ぶことが必要だ。だが、その苦しみの連続にふらふらになりながら、じっと向き合い、目前のひとつひとつを解決していくと、そこに貴重な安らぎを得ることができる。何も起こらない、何も起きない、しないことで得られるものではない。為すべきことを為すことで得られるものだ。それが本当の恵みなんだ。苦しみに耐えに耐えに耐えていくと、あるときもうこれでいいよ、というところにくる。その時ほんの一瞬だけ心が安らげる場所に行くことができるのだ。そして、しばらく安らいだら、次の試練に立ち向かうのだ。

話の聞き方 励ます

話をただひたすら聞くこと。そして、相手の本当に望んでいるものが出てくるのを待つ。その上で、相手が否定的な思いや、破壊的な考えがあればそこは同調したらいけない。否定的、破壊的な考えを選ぶということは、否定的、破壊的な行動に進んでいくからだ。人はその人が考えた通りの人生を歩むことができる。破壊的な考えは破壊的な行動を選ばせる。また、破壊的な行動は破壊的な結果を生む。だから、粘り強く、粘り強く相手の破壊的な、否定的な考えに異を唱えるのだ。やんわりと、優しく、でもね、と。破壊的な考えに同調すると話ははやく進んでいく。怒りや、不満、愚痴、悪口は人を興奮させる。しかし、その興奮はその人の心を確実に破壊し、マイナスの毒汁を出し、からだと精神を酸のように溶かしてしまうのだ。破壊的否定的な考えに同調することは、そのひとのからだと精神を傷つけることに加担していることなのだ。だから、でもね、そんなことないよ、と粘って粘って励まし続けるのだ。

話の聞き方 その2

人の話を聞くにはこつがある。まずはひたすら誠実に相手の話を聞くこと。そして、もうひとつは自分の意見は言わないことだ。人は自分の人生は自分で決めるものだ。たとえ、日常の些細なことでも人は自分のしたいようにしたいのだ。ただひたすら話を聞いていると、この人はこうしたいんだな、という方針がわかってくる。そして、その人の方針に沿って話を合わせていけばいい。その時自分の意見は押さないようにしよう。言っても、こういう考えもあると例示するにとどめよう。

話の聞き方

話の聞き方にはいくつかこつがある。一つは、その人の目を見て、優しい気持ちでしっかりと聞くことだ。それが人の話を聞くすべてと言える。自分のことは自分にしかわからないものだ。だから、他人が意見を言う必要はない。相手にできるだけ誠実な姿勢で、和やかに聞いていればいい。時間は気にしないこと。いくらでも聞いてあげる。すると、始めに話していたことと、本当に話したいことは少し違うことに気づくはずた。どんなに親しい間柄でも、すぐに本題に入れるわけではない。やはり、話の核心をすぐには話せないのだ。この人は私の話をしんけんに聞いてくれるな、受け入れてくれるな、信用できるな、と思えてから初めて本当に言いたいことを話してくれるのだ。相手が本当に話したいことを話始めたら、相手が本当に納得できるように話を誘導すればいい。その時決して自分の意見は言わないのがいい。あくまでもその人の結論に合わせてあげるのだ。

暑いときは暑い暑いとグダグタ言わない

夏は暑い。暑いときは、熱いからどうしたの?とか暑いから頑張りましょう!とか、夏は暑いのだから、暑いと言わないのがいい。それが夏の正しい考え方だ。人間は言葉で思考している。やるぞ!という言葉で考えていれば、やるぞ!という思考になって行動もまた、やるぞ!という行動になる。反対に、だめだー。という言葉で考えていれば、だめだー。という思考になって行動もまた、だめだー。という行動になる。だから、暑いですねー、こういうときは何にもやる気になりませんね~、なんて言ったら絶対だめなのだ。暑い、暑いなんて言ってないで、さっさと目の前にある仕事を精一杯しっかり片付ける。この人といると、暑いなんて忘れてしまうな~、っていうところまで行く。それが夏の暑いときの正しい身の処し方だ。

仕事たけではない、家族がいる。2

仕事だけできても足りない。ただ、家族を大切にすることはそんなに大変なわけではない。まず、仕事を精一杯働いて極める。極めれば時間ができる。自分で時間をつくれる。家族と一緒に過ごす時間ができたら、妻と話すことだ。妻は日々家庭のことで奔走している。実は、いろいろと迷いながら生活している。その話を聞き、受け入れるのだ。近所の人といくら話をしたところで、本当にどうしたらいいのか、何をしたらいいのかは、世間話では決まられないものだ。それは夫と話すことで初めて妻自身もはっきりとわかるものだ。生きていれば毎日、毎日迷う。まるで雑草のように迷いは出てくる。ほんの小さな迷いでも放っておくと心の中を占領してしまうほどになる。だから、毎日妻の話を聞く。彼女に話に耳を傾けるだけで、彼女の思っていることがスッキリと整理されて自然とうまくいくようになる。それだけで充分なのだ。

仕事たけではない、家族がいる。

家族と一緒に過ごす時間をとることは、家族にとっても、そして自分にとっても人生を豊かにすることができる。奥さんがいつも明るくきれいでいてくれて、子供が屈託のない、いい子に育ってくれれば、それだけで充分に幸福を感じるだろう。そのために、仕事も家族も精一杯働いて、楽しむための学習がいる。というか、智恵がいるのだ。絶えず考えなくてはいけない。一日は24時間しかない。だから、一日に仕事にかけられる時間にも限りがある。だから、まずは精一杯働いて、はやく一人前になることだ。人の倍時間がかかるようではいけない。自分でできる仕事を極めることだ。三年もあれば自分でできる仕事のことはエキスパートになれる。その上でさらに半分でできないか、さらにもっと短い時間でできないか、ギリギリまで詰めていく。人に任せてもいい。そうすると、効果はおなじではやく切り上げることができるようになる。やれると思ってやっているとやれるのだ。足すことだけでなく、仕事を引くのだ。

休暇

仕事が一段落したら、休暇をとる。家族と一緒に過ごす。子供は親と一緒に過ごす時間が多ければ多いほど、親のいいところを受け継がせることができる。子供がとくに小さいときは父親が共に過ごす時間を多くとると母親のいいところと父親のいいところを受け継がせることができる。とかく子供が小さいときは父親は仕事が大変で時間をとるとこは難しいだろう。でも、子供の性格が固まるのは実は2、3才で決まってしまう。その間に母親が一人でイライラしながら子供を育てるのと、母親と父親が交替でかわいがるのとでは人格形成にどちらがよいかは明らかだろう。そして、子供が地域社会から可愛がられるように育てたら、また思いきり死語とに戻ればいい。ほんの数年のことなのだ。大変なのは。子供ができたら、しっかり休暇をとる。そのために、子供がいないときに精一杯働いておくのだ。これはお金を貯めておくという意味ではない。仕事の仕方をしっかりマスターしておくと、休みが取れるようになるのだ。

温泉

疲れた時は温泉が一番だ。温泉につかっては、温まったら出て、からだをパーツごとに洗っていく。何度も何度も温泉につかる。体がくたっとなる。そして、からだのなかにある疲れや心の中で我慢していたこと、神経の一本一本の間につまっていた汚れがからだの真ん中に集まってきて、それでも温泉に入っているとそのたまってきた諸々の黒いものたちがからだから、ボコッと音をたてて出ていく。そうすると解放された気持ちになって、心が和らぐのだ。温泉さん、ありがとう。