勝つために

勝つためには苦しまなくてはならない。負けるのは簡単だ。苦しむのを止めればいいのだから。たくさんあるように見えるやるべきことをひとつずつ、ひとつずつ片付けていく。ひとつ片付くと、ひとつずつ心が楽になる。そして、次のやることが見えてくる。またひとつ片付ける。またひとつ心が楽になる。それを繰り返していくと、やがてやれることはもうほとんどやって来たな、という気持ちになる。そこに自信がうまれて当日に緊張の極限状態でも力が発揮できるのだ。

中学受験が終わって力が入らない君へ その2

とはいえ日本の中高一貫校はそんなに甘くない。公立中学の1、5倍いや、2倍の速さで進んでいく。あなたの気が回復するのに一日二日ということはありえない。一年二年かかるだろう。その間どうすればいいか。英語だけはやることだ。他の科目は授業を聞く気力はあるのだから、そこそこやっていける。中学受験は中学の先取りだからそんなに時間をかけなくてもやっていける。要所だけ押さえておけばいいのだ。ただ、英語だけは先取りの貯金がない。そして、英語は始めの一年が大切なのだ。だから英語だけは毎日やる。少しの時間でいい。そうすると中2の半ばからすうっと目が覚めてくる。

中学受験が終わって力が入らない君へ

人間はあれだけ頑張っていれば燃え尽きもする。それだけあなたが気を振り絞って努力を続けた証しなのだ。今しばらくなかなかやる気が起きないからといって焦ったり、自分を責めたりしなくてよい。時間がたてばやがて潮が満ちるように心からエネルギーも溢れてくる。今、あなたは本当に頑張って、頑張って、頑張った人だけが受ける試練を課せられている。でも、その試練の答えは決して自分自身に鞭を打ってさらに、頑張ることではない。じっと休息し
、気が満ちるのを待つ。ということではないだろうか。

大人になる

六年生の夏あけは、こんなにも成長するものだろうか。顔つきが違う。今までは少しからかって遊んであげなくてはいけなかった。それが、からかってはいけないな、尊重しなくてはな、とこちらが感じるようになる。今までは人に言われて行動していたのが自分で考えようという姿勢が強く出てくる。こうなると強いのだ。安心感が出てくる。人にものを教えるのは面白いなと、思うのだ。

成長

成長してきてくれた。大人っぽくなった。言うことが冷静で、落ち着いて、今何をやるべきか自分で大体考えることができる。回りも見ていて安心できるようになる。一人ずつ、一人ずつそうなっていく。この子は大丈夫だな、と思えるようになっていく。さあ、どこまでできるかな。

先生方へ

最近、先生方が生徒さんの性格やその日その日の調子なんかを判断して、授業を微調整できるようになった。本当にありがとうございます。よくここまで成長してきてくれたなと、とても嬉しいきもちです。桜葉塾は塾業界からの経験者を採用したことがありません。全員が未経験者を採用して、いろはから教えて妥協せず研修しながらやってもらってきました。それが教え方の基本技術が身に付いて、定着し、相手に合わせて精一杯の所までおしえていく。説得力がでてきました。人を育てるのはこういう時やってきてよかったなあと思うんですよ。ありがとう。

出直しだ

講習会のときは、余裕がなくなる。だから、そのあとの休みは自分を見つめることに使う。やれたところもあれば、忘れたなというところもある。自分を見失っていたな、という部分もある。そういうときは心を無にして、もう一度一から出直す。自分を見つめ振り返る時間はとても大切だ。

えばらない

自分がどんなにできたって威張っちゃいけないんです。競争はたしかに大切です。クラスがかわると気持ちもかわります。だからといって、威張る必要はありません。力がつけばつくほどに優しくなれるようにしましょう。それがかっこいいと思うのです。

ぽんと飛躍する経験を積むこと

努力を続けて、続けて、続けていると本当によく頑張っているときは案外伸びないものだ。しはらくして、少し力が抜けてきたくらいに何か脳のキャパシティがポンと大きくなって急に飛躍することが多い。そこから先はいくらやっても疲れなくなる。持久力がつくのだ。何事もそこまでやると、どうすれば技術を習得できるのかがわかるようになる。そのポンと大きく飛躍する経験を小学生で積めることが中学受験の大きな利点だと言える。

ここからさらに、少しずつ苦しくなる

今までよくがんばってきた。努力してきた。あなたには合格するだけの実力が備わってきている。だが、ここからは学力だけではだめなのだ。ここからさらに、少しずつ、少しずつ、苦しくなる。だから、その苦しみを楽しみに変えるすべを身に付けよう。そうすると達成することのプレッシャーを喜びにして強さを持つことができる。勝つときは最後の最後が一番苦しい。だから、これから少しずつ、少しずつ苦しくなる。必ず、乗り越えられる。大丈夫だ。