チャンスを待つ

 桜葉塾の元専任講師である一尾直樹さんが脚本・監督した映画・心中天使の公開が東京、愛知で決定した。本当に、心からおめでとうを言いたい。
 一尾さんが桜葉塾に来たのは確か六年前だった。スポンサーが決まる直前で駄目になり、意気消沈しているときに偶然、桜葉塾の求人を見かけ応募したのだった。先生になってしばらくしてから、普通の学習塾だったら応募していない、一体、国語の専門塾というビジネスを成り立たせるのにどんなノウハウがあるのかを知りたかった、と言っていた。今まで実直に努力してきたのだろう。ただ実直なだけでは駄目で知恵というか、ゲリラ的な戦略が必要なのだということに気づいた時だったように思う。 あれから六年。いや、彼にとってはもっと長い。戦略を練り、ひとつひとつ実行し、目標を形にして、スポンサーの信頼を勝ち取り、製作、いよいよ公開つまり商業ベースにまで到達したのだ
 今日、ポスター、チラシと試写会のお知らせが届いた。写真、文字のひとつひとつに一尾先生の思いが伝わってくる。それを手に取っただけで胸にこみあげてくるものがあった。
 一人でも多くのお客様に心中天使を観ていただき、公開が成功することを心より応援したい。
 一尾先生、今回は東京と愛知だけでなく、もっとたくさんの地域で公開できますよ。大丈夫です。

お休み。

 ひさしぶりに完全なお休みをとることができた。いったい、何日ぶりだろうか。
体の細胞ひとつひとつがやすまり、落ち着いていく。心がだんだんと静まり、お腹の底から満ち足りていく。今日は時間の経過がゆっくりしている。
 神様、どうもありがとうございます。

成長する

 今日、社会記述特訓の授業があった。これは今までのオプション講座とは異なり、専任の講師が企画、作成して今日をむかえた。これまではこういったものは全て私がやってきた。企画した講師がテキストを組み、作成した。広告や渉外的なことも基本的なことを教えた。自分が誕生にかかわると力のいれようが違う。また、その人の成長ぶりも違う。講義も良かった。はじめはキーワードを小出しにしていた。講座の趣旨が記述力をつけることだからそれだと文章力がつかないな、と思って聞いていた。しばらくすると方針が変わり解答全体のイメージをずばっと言って生徒さんたちに気持ち良く書かせていた。そうすると二時間もすると勝手に手が書いてくれるようになる。実際、生徒さんの文章が中盤あたりからガラッと変わっていた。若い講師だと途中で修正のメモをいれるのだが今回は自力で彼自身が修正してくれたのだ。これが本当の成長だ。また、休憩時間の生徒さんの顔つきがとても充実していた。私はいい講義かどうかは生徒さんの顔で判断する。おかげで、心から安心して京都に向かうことができた。本当によくやってくれた。どうもありがとう。