プロは微笑みで引っ張っていくことができる。

プロは微笑みで引っ張っていくことができる。たしかに、ひとつのやり方として、不安を与えて頑張らせる、恐怖心を利用して頑張らせるというやり方もある。あなたはやらないとこんなふうになりますよ、と言ってやらせる。だが、不安や恐怖心から始めた努力は継続しにくいのだ。次から次へと更なる不安を与えていかねばならなくなる。しかも、不安や恐怖心は人を成長させない。だから、本来自分の世界が広がって、心が豊かになるための学習が、不安や恐怖心によって始まるものだから、やがてその人の心が引き裂かれてしまう。そこに燃え尽きてしまったり、学ぶことについて否定的な価値観をもってしまう人ができてしまう原因がある。

決めるときは決めよう

ある生徒さんにどうも今ひとつピンとしてないな、と思うことがあるとする。そんなときは本人にくどくど言っても駄目なのだ。まずはその人の欠点はできるだけ見ないようにする。見ないでおいて誠実に、こちらとしてできるだけのことをし続ける。こちらの誠実さが伝われば本人さんも自然と心が開かれる。そうすると回りが誠実なだけでは成長に限界が出てくる。最後は本人が本気になることだけが成長に必要な唯一のポイントだ、というところまで追い込んでいく。追い込むと言っても陰険に追い込んではいけない。あくまでも愛情で追い込むのだ。そして、タイミングをじっと待つ。じっと待っていると、今ならわかるな、という絶好の機会がくる。そのときにグっと決意させる。それが今一つピンとしてない生徒さんを本気にさせる効率のよい方法だ。

プロは優しい。

プロは優しい。まず教える技術があるからだ。素人さんがなだめすかして、やっとこさわからせる所を、確実に短時間で理解させて、やりこませるところまでもっていくことができる。これがプロの最低限度の技術だ。この技術があるから、わからないことをわからせる、解けないことを解けるようにさせることができる。だから、優しくなれるのだ。

プロは約束を果す

プロは約束を果たす。約束したことは忘れないのだ。忘れずに絶えずどこかで思い続けている。ほんのわずかでも前進したら褒める。なかなか前に進めないときは、ほんの些細なことも見つけてやはり褒め、励まし続ける。そして、その間些細な前進を言葉にしてあげていく。道があることを信じ続ける。また、信じ続けていることを言葉にし続ける。約束だって気持ちが途切れたら叶わない。どんなに困難な約束でもいつもいつも思い続け、褒め続け、励まし続けていると、ある時急に道が開けてくる瞬間がくる。プロは約束を果たす。どんなに困難な約束でも。しかし、それは奇蹟ではない。我々の技術と人を支え続ける、勇気付ける言葉の力で果たすことができるのだ。

俺はね、負けないよ。

俺はね、負けないよ。忍耐強いからね。耐えて、耐えて、耐えて、やってきたからね。だからね、忍耐勝負になるとね、絶対負けないんだよ。でもさ、人生は耐えることなんだ。だから当たり前のことなんだけれどもね。でも。忍耐強いからって、滅茶苦茶我慢したり、怒りをグッとこらえたり、腹に、ためもしないんだ。だからね、忍耐勝負になるとね、絶対負けないんだよ、誘惑にもね、乗らないんだ。その点、神様に、感謝してます。

うまくいったら家族に戻ること。

仕事がうまくいったら家族に戻ること。仕事にそのまま忙殺されてはいけない。家族に戻ること。なんのために働いているのか。仕事のために仕事をしているのではない。家族のために、自分自身の成長のためにはたらくのだ。だから、仕事がうまくいったら家族に戻るのだ。

やわらぐということ

長い時間だった。濃密に考えることができた。価値観を変えること。これからのことを考えること。家族のこと。仕事のこと。経営のこと。従業員のこと。お金に対するいびつな感情があること。社会に対する見方。この数ヶ月で転換する。長い時間だった。ひとつ、自分が固執していたものを手離すと、すぐにもっと大きな価値観が得られる。もっと有意義なものが得られる。すると、心がふわっと軽くなり、もっともっと高いところが飛べるようになる。体も細胞のひとつひとつがやわらいでいくのがわかる。子供の頃に受けた洗脳は根強い。強固に心の奥底にこびりついている。しかと、よくないとわかっていても、その洗脳にしがみついてしまう。しかし、洗脳をはがして、洗い流して、より価値の高い考えに変えることだってできる。変える、と決める。そして、何度も何度も新しい価値観に自分を納得させていく。引き戻される時もあるが、引き戻されていることに気が付いたら、その時点でまた洗脳を解きはがして新しい価値観に自分を納得させていくのだ。すると、ある時ふわっと離陸できる。古い洗脳に別れを告げ、そしてふたたび、新しくスタートできる。これでよかったのだ。これで。

行動すれば経験が残る。

行動すれば経験が残る。ほんの小さなことでいい。大した事などしなくていいのだ。頭で考えたことの中でやれることをやればいいのだ。行動すれば経験が残る。うまくいけば喜べばいいし、失敗したとしても経験はその人の中に残る。経験だけは誰も奪うことはできない。経験だけはその人のものになる。

なにもしなければ後悔だけが残る。

頭で考えるだけで、何もしなければ何もならない。思いが発酵して、腐っていくだけのことだ。そして、あの時ああしておけばよかった、こうしておけばよかったと、後悔だけが残る。頭で考えるだけでは足りないのだ。結果はどうであれ行動することだ。