温泉

温泉にいく。
茶色の温泉。
ぬるいからずっと入れる。
ねむくなったらねる。
おぼれないように半分は起きてる。
からだが弛緩してくる。
力がぬけてくる。
気持ちがいい。
疲れがぬけていく。
帰って寝る。
からだが布団に粘りつくように
眠る。
眠る。
よく眠る。
おつかれさま。
このままずっと、
布団にねばりついていたいなあ。
おつかれさま。

いたわれ

いたわれ。つかれきったからだを、いたわれ。どうしようもないすりきれたこころをいたわれ。たたかいはこれからだ。
つかれはてていても、きずついていても、これから、えんえんと、たたかうのだ。だが、たたかいだって、ひとつひとつたたかっていれば、ひとつひとつ、かいけつする。ひとつひとつ、かえってくる。そして、やがて、やりきるときがくる。

ひとりずつ

ひとりずつ、覚悟していく。
ひとりずつ、覚悟させていく。
ひとり、またひとり。
どこまでやれるか、
最後までに
誰まで覚悟させていくことができるか、
やれるところまでやる
命を削ってやる。
これが俺の仕事。

覚悟

難関の学校に合格するには、覚悟がいる。覚悟がない人は、難関の学校が持っている難しさに立ち向かうことができない。これは、いくら普段の成績がよかったとしても、覚悟がないと合格できないようになっている。塾でやったことを、素直にやるだけでは、足りないのだ。
だから、覚悟を持たせる。これが勝負どころなのだ。

眠れ

眠れ
眠れ
心を無にして
身体中の力を抜いて

眠れ
眠れ
頭は起きている
身体は安心してる

眠れ
眠れ
神はよく生きる者に
よき死をあたえる

眠りは
一日の終わりの死
よき眠りは
心のエネルギーを
復活させてくれる

眠れ
眠れ

明日のために、
眠れ

師匠

僕が、この仕事をやり続けることができるのは、若い頃師匠の下で働いたからだ。これは間違いない。誰もが心から納得して理解できる教え方を教わった。家庭のことを理解した上で、何も言わずに、その家庭にあった指導があることも、師匠から、教わった。ひとくせも、ふたくせもある先生を技術があり、人間としてバランスのとれた魅力を引き出していくのも、師匠から教わった。勝負どころに来たときは、命を賭けて本気にさせていく力も、師匠が背中で教えてくれた。
僕が、採った先生やアシスタントを丁寧に、丁寧に育てるのは、師匠にしてもらったことを、返さねばならないと思うからだ。人は自分がしてもらったことと、同じことをする。愛情をかけ、大切に育ててもらえば、次の人にも愛情をかけ、大切に育てて行こうと思うだろう。逆に罵倒されながら育てられると、次の人にも、罵倒しながら育てるだろう。だから、人を育てるときは、愛情をかけ、大切に育てることだ。