人の気持ちを和らげてあげればいいのだな。人の話をじっくりと、聞いてあげればいいのだな。人は誰でも自分のことを理解してほしいと思っている。また、毎日ある諸事に神経をすり減らし、心にいろいろな泥を浴びて、泥だらけになって過ごす。だから、話をきく、受け入れる。すると、その人はうれしくなって、冷静になって、次に進むことができるようになる。これが僕の仕事。
つながっている
私とあなたはつながっている
みえないなにかとつながっている
あなたはやさしくなった
あなたはおとなになっている
あなたはこころにひがともった
だいじょうぶだよ
勉強ばかりしていたころのあなた
それがひとりのどくりつしたなにものかになろうとしてる
こんなときはおもいきりやるんだよ
ちゅうちょしちゃだめなんだ
おもしろい人生に、なるよ。
穏やかだな
穏やかだな。
ずっと戦っているのに
心が落ち着いている。
これは僕にとって
今までなかったことだ
いつも焦っていたし、
いつでもおびえていた。
それが どん!
としていて
何か気持ちがいい
何だろう?
この穏やかさは
何だろう?
この満ち足りた感じは
何が来てもいい、
そんなこころもち
苦しまないでいいのだ
苦しまなくていい。
状況が良いときも
状況が悪いときも
悲惨なときも
苦しまなくていい。
状況は自分ではない。
自分の心とは別のものだ。
だから、苦しまなくていい。
状況は変わる。
片時も同じではない。
だから、いいときもある
悪いときもある
悪いときが来るときは来る
でも、苦しまなくていい。
絶えず、大きな
大きな
ものに
乗っていく。
波はやってくる。
その波にからだひとつで泳いだら
飲まれてしまう
だから、もっと大きなものに
乗っていくのだ。
お疲れさま
娘へ
あなたがこの仕事に就いてからというもの、お父さんとお母さんは楽しませてもらったし、また、親は子供のためにこんなことまでやれるんだというくらい、頑張った。というか、頑張っている。お父さんも、お母さんも、子供に見返りなど求めないと思うけども、それでも、あなたを支えるあまりの苦しさに気が狂いそうになるときもある。どちらか一方が気が狂いそうになると、励まし続ける。徹底したポジティブな思考が大切だ。
あなたはまだ、二十歳を一年過ぎたばかり。普通なら、大学にいて、モラトリアムの時間だ。しかし、あなたには猶予の時間など無いに等しい。いつも、いつも、全力で駆け抜けている。それがわかるから、お父さんもお母さんもやれるのだ。応援ができるのだ。
試練の塊。これがお父さんのあなたがこの仕事に就いてからの、時間のイメージだよ。それでも、あなたの姿を見ると、心が躍る。すべての、今までの苦しみを吹き飛ばしてくれる。だから、やれるのだろうなと、思う。
千秋楽まで、よく戦った。
お疲れさま。
ほんのしばらくだけど翼をやすめておくれ。
仕事は生きていくための手段に過ぎない。
僕は仕事が好きだと思う。やりはじめると、止まらなくなる。どこまでも、どこまでも、執着して、結果が出るまでやってしまう。それはそれは自分でも徹底していると思う。だが、妻は仕事は生きていくための手段に過ぎないから、そこまでやる必要はない、と言う。ずっと、意味がわからなかった。仕事が止められなかった。最近、やっとわかった。仕事に手を抜くというのではなく。うまく言えないのだが、わかったのだ。
仕事は手段である。
仕事は大切だ。人間として生きている以上は仕事をやるべきだ。しかし、仕事は生きていくための手段であることを意識しておく必要がある。自分が生きるため、家族を養うため、社会に役立つために、働くのは尊いことだ。だが、働くこと、家族を養うこと、お金を稼ぐこと、そのものが目的になると、それは
違うのだ。手段は手段だ。いきる目的ではないのだ。生きる目的は他にある。仕事、地位、お金が目的になると、苦しくなる。最近、そんなことがわかってきた。
すべては変わっていくのだ。
すべては変わっていく。これでいいと思っても、これで永遠によいということはない。絶えず
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化ける
今までていねいに、ていねいに育ててきた。しかし、やっても、やっても、なかなか芽が出なかった。それでも、望みを捨てずにいいところを見つけては褒め、励まし、諦めずにやってきた。たまに、歩みの遅さに不安になるときもあるが。もうだめかな、というときに突然化ける。芽が出るのだ。この仕事をやっていてよかったと思うのはこんなときだ。
またひとつ、終わった
またひとつ、終わった。長いことかかった。どうすることもできず、放っておくしかないという時期もあったが。ひとつ、問題が解決すると、その問題がどんなに大きく思えていたとしても、終わるともう何てことはない、当たり前に解決した感じになる。そして、心に空間ができて、また次の問題へと向かう。まあ、終わりがないんだな。