どんなに状況が悪くても、たとえ病に倒れても、心まで侵されたらいけないのだ。状況に飲み込まれて、慌てたり、大事な人に辛くあたったり、さらには自己を傷つけないようにする。状況が悪ければ、自分が至らなかったところを知り、学ぶいい機会だと思えばいい。病に倒れても、神がくださった休息と思って時間をたのしむ。これが苦しいときの心構えだ。
人知れず休むということ
戦いは消耗する。
戦いは神経をすり減らす。
戦いは傷つく。
戦いは疲れはてる。
それでも戦いは続く。
続く。
止まることはできない。
そんなときは
誰にも知られずやすむ。
人知れず やすむ。
手を抜くのではない。
経験が
やすませてくれる。
傲慢だったな
俺はこの数年間、傲慢だったな。傲慢だったことはわかっていたけれど、止めることができなかったのだ。ようやく、自分で自分を戒める余裕ができた。傲慢なときはどこかで、心の良心が疼く。疼いていてもごまかせてしまう。それが自然と冷静に自分を受け止めて、戒める余裕ができたのだ。心のなかにたまった黒いペドロが奥底から削りとられていくような気持ちだ。そして、心が清みきってくる。私は私で、自分の等身大で考えることがやっとできるようになった。傲慢な姿勢で生きていくということは、実は辛いことなんだな。苦しいことなんだな。心についたごろごろとした重たい物が削りとられると、そこで初めてわかるのだ。今のこの謙虚で、清らかな気持ちを忘れないでいよう。
しなやかに耐える
しなやかに耐えればいいんだな。
別に歯をくいしばって耐えなくてもいいのか。
俺はいつも歯をくいしばって耐えていたな。
だから苦しかった。
だけれども
歯をくいしばった先の
先の先に
こんなふうな耐え方を発見するなんて。
ふしぎだ。
この気持ちがどこまで行くかはわからない。
ほんの一瞬かも知れない。
いや、そうではないな。
お前は越えたのだ
お前は理解たのだ
もう、後ろには戻らない。
これがこの数年の間に
つかんだものなんだ。
歯をくいしばって、くいしばって、
耐えて、耐えて
つかんだものなんだ。
大切にしろよ。
ゆったりするといい
ゆったりするといいよ。27年ずっと走ってきたから。走ると回りが見えなくなる。走ると休むのがこわくなる。止まり方もわからなくなるし、止まって何をしたらよいのかもわからなくなる。とまるといいよ。とまってゆったりするといいよ。故郷を離れてからもう27年たったのだ。もういい。もう立ち止まっていい。このまま走ることは危険だからね。これからは生き方を変えるんだ。もう走らなくていいんだよ。走らない生き方をする。しばらくしたら走るときがあるかもしれないが、ずっと走り続けていくことはもうない。鍵は自分ではない。自分のためではない。人、他人、世の中の支えになること。これがこれからのお前の鍵なんだ。
もう、お前は戦わなくていい。
俺はいつも何かと戦ってきた。戦うことで自分を保ってきた。一体何と戦ってきたのだろう。自分と戦ったのだろうか。心の中の不安と戦ったのだろうか。何と戦ったのかは、はっきりとはわからないが、でも、戦ってきた。戦うことで自分を保てた。それは間違いない。
でも、もうお前は戦ってはいけない。戦う必要はない。共に学ぶ。共に支える。共に分かつ。共存していけばいい。優しい気持ちを持とう。優しく、しっかりと接したほうが、人は安心して前に進める。
なにもしない
なにもしない
なにもかんがえない
ただただ
やすらかなきもちで
じかんをすごす
からっぽだ
かいほうされている
めをつぶると
のどかなはなばたけがみえる
なにもしない
なにもかんがえない
ただただ
からだのちからをぬいて
ふんわりとする
あんそく
何の煩いもない気持ち
何の煩いもない、恐怖もない、不安もない、怒りもない気持ち。安らかで、落ち着いた気持ちでいられること。これが、幸福だ。体から不要な力が抜けて、自然とエネルギーが湧いてくる。心はいつもそういう状態にしておくこと。
感謝します
ここまで歩いて来ることができたことに奇跡を感じる。でも、ひとつひとつ積み重ねてきた結果とも感じる。どちらも正しいのだ。ここまでやってこれたことに、また、関わってくださった方々に心から感謝します。本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
ようやく心がやすめた
去年は無理をした。無理に無理を重ねてしまった。お陰で心の中に雑念や妄念がたまってしまったのだな。心のケアもできなくなってしまっていた。心のそうじをして、これでいいかなと思っても煩悶や恐怖、不安が出てくる。相当無理を重ねてしまったのだ。お前の仕事は崖の淵に立っている人を支え、勇気づけ、前に進ませることだから、仕方がないのかもしれないが、無理が重なったのだ。でも、ようやく心がやすめたよ、と言ってくれている。心をやすませてやって。心が安心すれば、心は働いてくれる。