怒って育てると、人は失敗を恐れるようになる。知らなければ人は始めは何にもできないものだ。なにも知らない、できない人に怒って育てるのは、何ら責任がない人を責めているのと同じことだ。知らない人には教えればいい。間違っている人にも教えればいい。何回か言ってもできない人にも、こうするんだよ、って教えればいい。そして、何回目かでやっと、できるようになったら、思いきり、できたねー、よかったねー、それでいいんだよ、って誉めてあげる。そうすると、その人はその誉められた仕事を一生懸命にやってくれるようになる。
勝負どころ
人には勝負どころがある。のらりくらり、やる気があるのか無いのかわからない人でも、本当にわかってもらわなくてはならない時がある。そして、本人も自分が真剣にならなくてはならない時が来たことがわかる、そんな時が人にはある。それが今、君に来たのだ。勝負どころは立ち向かうのだ。今の君ならば立ち向かえるはずだ。必ず乗り越えよう。
辛いことを喜びにする。
苦しいことを楽しくする
人生は生きていくだけで苦しい。基本は苦しいのだ。だから、苦しいことを苦しんではつまらない。苦しいことを明るく笑って、楽しくやり抜く。大変ですね、とお客さんに言われたら、仕事だから当然のことですよ、と笑って言えるようになる。これがプロフェッショナルなんじゃないでしょうか。
耐えよう
どんな苦しみにも耐えよう。
どんな苦しみにも耐えてみせよう。
俺は今までだってずっとずっと
耐えてきた、耐え続けてきた。
耐えて
じりっ、じりっ、
じりっと、
前に進んできた。
これが俺のやり方なんだ。
いや、これが全うな生き方なんだ。
生き方は変えない、変えてはいけない。
今までずっと耐えてきた。
自分を保ちながら
どんなに崩れかかっても
もうだめだと、いうときでも
ずっと、耐えてきた。
堪えるんだ。
堪えるんだ。
命が与えられている限り堪えるんだ。
そして
与えられた命が全うできたとき
休めばいい。
勝ち目がなくてもやらなくてはならない時がある
勝ち目がなくてもやらなくてはならない時がある。負けるとわかっているのに戦わなくてはならないときがある。それでもやる。それでも戦う。しかし、負けるとわかっているのに必死で戦っていると、少しずつ、少しずつ、形勢が変わってくることがある。負けるには理由がある。力がないか、力があるけれど気持ちが伴っていないか。戦い続けるうちに力がつき、気持ちが伴うようになると、パタパタパタと形勢が変わる時がある。逆転できるのだ。勝ち目がないからやらない、では逆転できない。勝ち目がなくてもやる。それが逆転するためには必要なのだ。
一日一日を着実に生きていくこと。
一日一日を着実に生きていくこと。その積み重ねが、今を充実させるのだ。毎日をいい加減に生きていれば、いい加減に生きていくことが習慣になる。いい加減に生きていくことが習慣になれば、いい加減な人生になる。着実に今を充実して生きていれば、今を充実して生きていくことが習慣になる。今を充実して生きていくことが習慣になれば、充実した人生になる。そしてまた、どんな人生を習慣として生きてきたかは、その人の表情や雰囲気、顔に出る。いい加減に生きてきた人はいい加減な顔になるし、充実して生きてきた人は真剣に生きてきたんだな、というのがわかる顔になる
競争では人は育たない。
競争は大切だ。自分がちょっと怠けたいなと思ったとき、周りが頑張っていると自分もついていこうと思う。それで目的も達成できる。だけれども、何でも競争で、競わされて、たえず比較されていると人は自分で考えなくなってしまう。とにかく勝てばいい、という考えになる。そして、自分のやり方を隠して、誰にも教えなくなる。閉鎖的になっていく。人にはそれぞれいいところと、悪いところがあり、いいところを最大限伸ばしてあげれば喜んで動いてくれる。ガンガン働く人と、のんびりしているが愚直に働く人を競争させても、ガンガン働く人が数字的に勝つに決まっている。愚直に働く人はたえず負ける。こんな競争にさらされていたら、人は勝ち続ける人は勘違いするし、負け続ける人はやる気をなくしてしまう。お互いが教えあう。お互いが支えあう。お互いが感謝しあう。そうすると、一人、一人が自分を肯定できる。自分が肯定できると、そこではじめて他人を認めることもできるし、周りの人に感謝もできるようになる。
心の静けさ
心がとても静かだ。そして、穏やかだ。私の人生はこんなに安心して、心が静かでいられたことは、子供のころを除いてはなかった。もっと、どろどろして、落ち込みやすく、傷付きやすかった。腹もたちやすかった。それが、こんなにも落ち着いて、穏やかでいることができる。人は自分で、自分の努力で、心の中を変えることができるのだ。
最近強くなった。
最近強くなった。何が起きても、いちいち傷付かない。心のなかに不安、悲しみ、怒り、嫉妬、不平、苦しみといった否定的な感情がわかないのだ。生きていれば、それはそれは何が起こるかわからない。たった一日のことでも、いろいろなことが起こる。その時にいちいち傷付かないのだ。何があっても、何が来てもやりきる。そういう気持ちなんだ。