本当のプロは本当に大事な時にピシッとさせることができる。たしかに、この仕事はわかりやすく、粘り強く、何度も何度も繰り返し、教えて実力を確実につけていくことが求められる。それだけでも立派な技術である。しかし、難関校に入れるためには、教えて、わからせ続け、粘り強く接するだけでは足りない。決定的に足りない。何が足りないのか?難関校に合格するには、知識だけでは足りない。立ち向かう勇気と、本物の真剣さがその子に生まれなければならない。勇気と絶対的な真剣さが生まれなければ、どんなに知識があろうと、どんなに頭が良かろうと合格できない。本当のプロは勇気のない生徒に勇気を持たせることができる。本当のプロは、11か12かそこらの小学生に絶対的な真剣さを心に生まれさせることができるのだ。
逆境は成長の糧なんだ
逆境は決して罰ではない。逆境は成長の糧なんだ。神があなたならやれるから、やってごらん、という、その人に与えられた試練なんだ。どんな試練でも必ず意味がある。その意味を見出だして、試練に挑む。逃げない。誠実に取り組む。戦うのだ。
商売は急いだらいけない、
商売は急いだらいけない。スピードが勝敗を決する時は必ずある。スピードが大事な時は一瞬だ。だが、長く商売をやっていこうと思ったら、本当によいものを育てて、顧客に信頼してもらわなくてはならない。よいものを育てることが顧客の支持をいただく唯一の方法である。もちろん、顧客の要望に適格に応えたり、タイミングよく商品を供給するというビジネスの観点は必要だ。商売なのだから。だが、スピードや、タイミング、商売の上手さの根底には、いいものを世に出すための地道な努力と、人を一人前に、プロに育てていくことが必要なのだ。人はスピードでは育たない。長い長い時間をかけて学び、実践し、自信をつけながら、その人の人生をより良きものに変えていくことで本当の指導者になる。この長い視点が必要だ。
俺はあと、何年働けるだろう
俺はあと、何年働けるだろう。この業界に飛び込んで必死にやって来た。命を賭けてきたと言ってもいい。はじめの五年は東京で修行した。そして、次の十年は三重で自分で、一人でやれることをやりきってきた。そして、この十年で桜葉塾の基盤を造った。これから自分ができることは何か。あと、二十年はやれるだろう。二十年あるとすると、まだまだこれからいろいろな流れがあるはずだ。この二五年の間にも塾業界に潮目が変わる時が幾度かあった。その潮目、潮目を見極めることができたから、やっていくことがだきたのだろう。この十年桜葉塾のために、走ってきた。国語の専門の塾なんて誰もやってなかったから、走り続けるしかなかった。だが、時代は変わる。生徒さんの力をつけること、それは変わらない。が、流れは変わる。これから十年をしっかりと見つめよう。そして、これから十年で、また二十年で、何をするのか、何をしたいのか、実現していくのか、見つめなくてはいけない。自分を見つめ、時代を見つめることが今の自分には必要なのだ。
十年は長いし、短い
十年は長い。十年でいろんなことができるからだ。助走期間があり、立ち上がる時期があり、流れが変わる時期があり、成長する時期があり。そして、目の前にくる課題を適切に見極めて、その都度手を打っている間にほぼクリアしてきた。そんなうちに十年が経過した。ここ二、三年は仕事は大変だったが、経営は楽だった。それは運営の仕方が確立したからだ。だいたいのことは見えてきたのだ。だが、だいたいのことが見えてきたらもう、次を見つめなくてはならない。今のわかったものに、わかりきったものにしがみついてはいけない。次を考えるのだ。ビジネスは十年で、回転していく、特に成熟した資本主義の社会では腐化していくのも早い。陳腐化する前に次を考えるのだ。これから十年をしっかり見つめるのだ。
もうだめだ!と思ってからが勝負なんだ。
もうだめだ!と思ってからが本当の勝負だ。あれもやり、これもやり、打つ手はすべてやっても全然だめ、もうやることがないとなってからが、道が開けてくる。決して諦める時ではない。もうだめだ、と思ってからが本当の勝負だ。決して諦めるな、
倫理観をもつこと
この仕事は絶えず、抑制がいる。どんなに顧客がいても、実力以上に顧客の要望を受け続けていると品質は下がってしまう。いくら顧客がいても品質が粗くなると、どこかで結果となって表れてくる。いつもいつも塾全体のクオリティと、売上げをあげて経営していくことのバランスを取っていくことが大切なのだ。だから、経営していくには強い倫理観が必要だ。儲け過ぎてはいけないのだ。
耐えに耐えに耐えろ
耐えに耐えに耐えろ
苦しい時こそ神はそばにいる
耐えに耐えに耐えろ
耐え忍ぶのだ
決して逃避の誘惑に負けてはいけない
何があっても
何が来ても
耐えに耐えに耐えるんだ
終らない冬はない
不撓不屈
どんな困難があろうと、苦難が連続しようと、決して屈せず、諦めず、また腐らず、膿まず、険しい道を乗り越えていく。お前にはこれしかないじゃないか。今までやってきたことはすべてそれじゃないか。不撓不屈。それしかないじゃないか。
回復
あんなに疲れていても、ゆっくり休んでいると、体も心も、少しずつ回復していく。はじめは疲れが出てくる。どんどんと疲れが出てくる。ずっと疲れをためていたのだから、出てくるのは当然だ。無理しなくていい。疲れは出した方がいい。ある程度出さなければ本当には休まらない。だから、はじめはより疲れた感じになる。それを抜けると回復してくるのだ。