日常起こる出来事を腹で受け止めるのは、感情を押さえ込むのとは違う。怒りをグッとこらえる、悲しみに耐える、心配な気持ち不安な気持ちを抑え込む、というのとは全く異なる。怒りや、悲しみ、心配、不安を腹で受けて、心に到着するときにはすっと柔らかくしてしまう方法だ。だから、怒りをグッと飲み込む必要もないし、悲しみをこらえる必要もない。不安におののく必要もない。日常起こる出来事を、尻をきゅっとしめ、下腹に力をいれ、肩をすっと落とすことによって、落ち着いて、冷静に考え行動できるようになることが自分を充分にいかして生きるこつなのだ。
直接心で受け止めるとどうなるか
ただ、腹が立つことがあれば腹が立つのは当たり前だ。と思うのが普通の人の普通の反応だ。心配なことが起こるから、心配する。悲しいことが事実としてあるから悲しくなる。恨みたくなるようなことをされたから恨む。これも普通の人の普通の反応だろう。でも、それは腹が立つこと、悲しいこと、心配なこと、恨みたくなることを直接、心で受け止めると心が傷つき、心の血が流れる。血が流れれば止めなくてはならない。やがて心だけではすまなくなって体にも怒りや悲しみが伝わっていく。もっと恐ろしいのは日々起こる出来事にビクビクしやすくなることだ。イライラしていると些細なことでも八つ当たりしたり、腹が立つ必要のないことでも怒ったり、落ち込んだりするようになる。日々起こる出来事を腹で受け止めることができるようになると、恐ろしいことが起きても、心が恐怖に支配されたりしない。落ち着いた、冷静な気持ちで事にあたれるのだ。
直接心で受け止めない
世の中のほとんどの人は日々の出来事を直接心で受け止めている。心で受け止めていると腹が立つことがあると腹が立つで収まらなくなる。頭に血が上るし、血管がぶちギレたり、感情が爆発して手がつけられなくなったりする。心で処理するべきことが心でうまくおさめることごできない。で、体に悪い影響がくる。怒れば頭に血が上るし、悲しめばサーっと血の気が引いていくし、不安になるといてもたってもいられなくなる。マイナスの勘定に引きずられて、支配されてしまうと体だってただではすまないのだ。気の弱い人や、目標を見失った人、希望が見いだせなくなった人が風邪を引きやすいのは、心に起こるマイナスの感情が体にも影響しているからだ。
腹で受け止める方法
日々起こる出来事を腹で受け止めることができるようになると、いつもなら怒ったり、悲しんだり、血の気がすーっと引いてしまったりすることにでも落ち着いていられるようになる。腹で受けるにはどうすればいいか。お尻をきゅっとしめる。下腹に力をいれる。そして、肩をすっと落とす。この三つをほぼ同時にやる。それだけで落ち着いていられるようになる。ピンチだな、とか危ないな、とかこんなこと言われたら売り言葉に買い言葉みたいになるな、というときにも、お尻をきゅっとしめ、下腹に力をいれ、肩をすっと落とすと、感情が爆発しません。もっと他にいい方法はないかな、と冷静に考えることができる。はじめからできる人はいません。やりはじめはまずできません。腹で受けることを忘れて心で受けてしまってカーっとなってしまうものです。失敗してもいいから習慣になるまでやる。人生が変わってきます。
腹で受け止める
心の鍛練の三つ目は日常生活で起こることを腹で受け止めることができるようになることだ。生きていれば社会のなかで、家族のなかで、学校で、様々な所で様々な出来事に出会う。その出来事にいちいち傷つき、落ち込んでいたのでは生きることが楽しくない。辛いだけの人生になってしまう。生きていれば色んなことが起こる。その出来事に直接心で受けとめてはいけないのだ。腹で受け止めるのだ。腹で受け止めることができると、今までなら落ち込んでしまったり、腹がたってしかたがなかったり、悔しかったり、悲しかったりしたことでも、落ち着いていられるようになる。どんな時でも実は何か適切な手がある。その適切な手が思い浮かぶようになる。もうだめだと慌てて結局なにもできなかった、ということがなくなる。どんな時でも落ち着いて受け止めて、冷静にどうすればより良い方向へ持っていけるかがわかるようになる。
否定的な言葉2
否定的な言葉を言わない。難しい人にはとても難しいでしょうね。なぜなら、私は根が愚痴っぽいからこれが癖だとおもっているから今さら直せないって頑なに決めつけてしまっている人もいるからです。でも、嘘でもいいんですよ。たとえ、心のなかではもうだめだ、と思っていても、嘘でもいいんです。大丈夫だと、言ってみる。嘘をついてもいいんですよ。嘘でもいいから、仕事があって幸せだな、今日も美味しいご飯が食べられて幸せだな、私って幸せだな、って言うんです。そうすると本当に幸せになってくるんです。間違っても幸せになってから、私は幸せだって言おうなんて思わないこと。幸せになってから、言おうと思っていると幸せにはなれないんです。実はまず、私は幸せだって思って、口に出して言うから幸せになれるんですよ。だから、嘘でもいいから、きれいな言葉をはなすんです。
否定的な言葉1
否定的な言葉には、楽しむ心やありがたいな、と思う心が欠けていると出てきます。仕事が大変だ、疲れる、やってられない、何でこんなことを私がしなければならないのか。これらの言葉には顧客が我々に期待をこめて仕事を頼んでいるんだということの尊さに思いを馳せる余裕が欠けているのです。何かをやろうとしたら大変なものなんです。楽なことなんて無いんですよ。大変なことをわらってペロッとやるのがプロなんです。私は先生にわざと大変だね、って聞くんです。そうするとやる気のある人は楽しいですよ、って言います。それがプロの言葉なんです。その人だってきっと大変なんですよ。でも、決して大変なものを大変と言わないのがかっこいいんです。まだまだの人は大変だね、って聞くと、もう大変で、あれがこうで、これがこうでって言うんですね。そうするとこの人はまだまだのレベルなんだなと、わかるんです。
否定的な言葉を使わない
心の鍛練の二つ目は否定的な言葉を使わないことだ。では、否定的な言葉とはどんな言葉だろうか。人を失望させる言葉、勇気のない言葉、諦めの入った言葉、腹をたてた言葉、人をうらやむ言葉、愚痴っぽい言葉、恐怖から出た言葉だ。心を鍛練しようと思ったら決して否定的な言葉を日常使わない努力をしよう。なぜ否定的な言葉を使ってはいけないのかわかりますか?否定的な言葉を発すると確実にあなた自身の心が破壊されるからです。誰かに腹をたてる、仕事の不平不満を言う、人の成功を妬む言葉を言うと、言葉を発したその人の心が破壊され、神経をも尖らせ日常の生活を潤いのないつまらないものにしてしまうのです。どんなにきれいな人でも否定的な言葉を発する人は表情や雰囲気にでてしまいます。わかる人にはわかってしまいます。
きれいな言葉2
今あるものに感謝する。これがきれいな言葉を使うための基本の心構えだ。感謝の気持ちがあれば仕事があってありがたいな、ここまで成長できてありがたいな、成功できてありがたいな、と今の状態を肯定できる。今の状態を肯定すると今の仕事や、学習を誠実に、精一杯やれる。今現在の課題を受け入れて集中するから基本がしっかりしてくるのだ。今を感謝できないと悪いところばかり目について今までやって来たことも否定していることになってしまう。取り越し苦労になりやすくなってしまうのだ。
きれいな言葉1
きれいな言葉とはどんな言葉だろうか。希望に満ちた言葉、勇気溢れる言葉、諦めない粘り強さを感じる言葉、明るい気持ちになる言葉、やる気になる言葉、喜びに満ちた言葉とはどんな言葉だろうか。具体的には今あることに感謝をするということだ。可能性か1%あるとしたら、1%あることに感謝する。そして、1%成功の可能性があるのだから、やれることをやりましょう。そして3%まで持っていきましょう。と言う。これが希望に満ちた言葉と言うことだ。はじめからうまくいくことなんてない。はじめから100%大丈夫なんてことはない。3%を5%に、5%を8%にしていけばいい。戦いが終わるまで粘り強い言葉だけを使うのだ。すると、あるとき勢いがつく時が必ず来る。そうやって希望を実現するのだ。