駄目だと思ったら、その時点で失敗する。それは諦めたということだ。あきらめたらその時点で終わりなんだ。諦めず努力を続けていく。もうだめだと思ってもぎりぎりのところで踏みとどまる。なんとか乗りきっていく。そんな生き方をしていると、ふと勝利がつかめたりする。
プロは戦う。
プロは戦う。仕事をしていれば一日の終わりには相談事、うまくいかないこと、クレームなんかで神経が傷だらけになっている。そんな日が何日も何日も続くのだ。しかし、そんなことには負けない。負けてはいけない。すっと受け止めて跳ね返すのだ。これは逃げるのとは違う。まずは刃を受け止めるのだ。でも、まともに心で受け止めたら血だらけになってしまう。ただではすまなくなってしまう。どんなに重い相談も、想定外の出来事も、腹でうけとめるのだ。心でストレートに受け止めたらどんな人間でも神経がいかれてしまう。腹で、腹で受け止めるのだ。
プロは自分で考える。
たまに無理かな、ということを頼まれる。だが、考える。すると、この手で行こうとポンと答えが出る。どんなに無理そうでも、可能性がほんの少しでもあれば手を打ち続ける。そして、形勢がパタパタとオセロのように逆転するのをじっと待つのだ。諦めず、続けていると直に逆転する。不可能を可能にする。でも、本当は計算されている。それがプロなんだ。
時間はないものだ。
時間がなくても、やる。時間がなければ集中できるはずだ。効率よくやることができる。時間がないから速く完成できる。時間がないのにやれてしまうと今度はこれが自信になる。顧客の依頼のほとんどは急にやってくる。しかも、今までに例がないことをすぐにやらなくてはいけないこともたびたびある。そこで、やったことがないからできません、とか、時間がないからできませんと理由をつけてはいけない。プロはやったことがなくても経験を駆使して考えるんだ。時間がなくても間に合わせるんだ。
努力したすぐ後は結果は出ないことを肝に命じる
努力したすぐ後に結果は出ないことがセオリーだということを知っておくとよい。人間は努力して一生懸命に頑張っているときは、実は大脳で知識を習得している。大脳で物を理解していると全体は理解できるがてきぱきと要領よく処理していくことがまだできない。だから、少し趣向を凝らした聞かれ方をすると混乱してしまいやすい。むしろ、その努力の後、しばらくたつと大脳での理解が小脳で処理できるようになる。すると、てきぱきと要領よく臨機応変に物事を処理できるようになる。ミスも少なくなる。
色々大変な子
色々大変な生徒さんもいる。じっと座ってなかったり、鉛筆を持つまでにとても時間がかかったり、一度気持ちが途切れるともう、授業にならない生徒さんもいる。たしかにこういうときは効率は悪い。しかし、それでも最低限必要なことは叩き込んでおく。たとえ、次の日には忘れていてもいい、叩き込んでおくのだ。それがやがて本人さんに自覚が芽生えたときの貴重な土台となる。
命を削る
少しずつ、少しずつ命を削る季節になりつつある。頭と智恵と経験を駆使して、一人一人を見てやりかたを微調整していく。どんな時でも必ずや道がある。道が有る限り手を打ち続ける。それがこれからの仕事だ。
イケイケで頑張る人もいる
志望校のラインまでまだ届いてない人はイケイケで頑張らねばならない。少しもはやく弱点を埋めて過去問の様々なパターンに対応できるようにすることだ。
少し力を抜いていい
夏が終わったら精一杯やった人は少し力をぬいていい。なぜなら、やりきった人は力を蓄えなくてはならないからだ。これから日がたつごとにプレッシャーが大きくなる。しかも、入試問題はかなりの気力がいる。だから、夏期講習中と比べると少し力を抜いているように見える。しかし、心配する必要はない。少しずつ、少しずつ気力が戻ってくる。最も大切なのは本番で力を出しきることだ。ペースを考えることだ。
勝つために
勝つためには苦しまなくてはならない。負けるのは簡単だ。苦しむのを止めればいいのだから。たくさんあるように見えるやるべきことをひとつずつ、ひとつずつ片付けていく。ひとつ片付くと、ひとつずつ心が楽になる。そして、次のやることが見えてくる。またひとつ片付ける。またひとつ心が楽になる。それを繰り返していくと、やがてやれることはもうほとんどやって来たな、という気持ちになる。そこに自信がうまれて当日に緊張の極限状態でも力が発揮できるのだ。