誕生日

今日、誕生日を迎えることができた。46になった。まあ、よくやってきたな。と思う。今からふりかえると、どうやって今の自分ができてきたのか、ある程度わかる。20代はしたずみだ。ひたすら教えていた。30代になったら教えるだけでは足りないことに気づいた。40代になったら知識だけでなく知恵が必要なことがわかってきた。これからの時代、流れが刻々と変わっていく。どうすればいいか。だけれども、基本は変わらない。誠実であること。家族を大切にすること。心をいたわること。あたりまえのことをやりつづける。その上で流れを捕まえる。これだけでいい。道も拓ける。

満開の桜

今年もまた桜を見に来ることができた。満開の桜だ。満開の桜を見ると去年のあの日からの一年にあったうれしいこともつらいこともすべてを洗い清めてくれる。あれからもう一年たったのだと。そしてまた新しく花を咲かせようという気持ちにさせてくれる。桜を見に行くのは夜桜がいい。風が冷たいからだ。寒いと気が引き締まってくる。ようやく、新しくスタートできた。

家族と仕事

 家族と一緒に過ごせる。こんな幸せなことはないんだと、感じながら会話をし、食事をし、車の運転をした。私は仕事が止まらなくなってしまう。そうなるといけない、いけないと思いながら止められない。しかし、家族がいるからこそ仕事があるのだ。こんなことに気付けてよかった。よかった。

仕込み

 今から一年後の飛躍のための仕込みにかかる。入試の直前が一番伸びるし、やる気もすごくなる。が、そのやる気や根性、精神力の強さも、この時期の地道な理解の積み重ねが実を結んだものなのだ。この仕込みがないと最後に弱さが出る。今の中学受験は精神力を見ている。

スタート

 入試の結果が出た。合格できた生徒さん、おめでとうございます。一人一人にいろいろな思いが詰まっている。決してどこどこ中学何名!ではない。いくつもの山を乗り越え、不安を希望に変える術を学び、精神的に強くなった結果なのだな、とつくづく感じる。
 また、結果が思い通りにいかなかった生徒さん、保護者の方、最後まで粘り強く手を打ち続けて戦ったことに誇りを持ってほしい。ほんの少しの差なのだ。そのほんの少しの差が苦手科目なのか、スタートなのか、エンジンがかかる時期が遅かったのか、気持ちが足りなかったのか、今の気持ちが一生の財産になる。たかだか中学受験。これからの長い人生に糧になればいい。
 そして、生徒さんのために精一杯悩み、迷い、助け、見守りつづけたお父様、お母様、本当にお疲れ様でした。しばらくゆっくりして下さい。

ろうそく

いつも、この時期になると疲れを通り越してしまう。本当はへとへとなのかもしれないが一人一人の生徒さん、保護者の方を励まし、教えていくうちに矢が来ても鉄砲が来てもかまわないような精神状態になる。人生をろう自分には命を賭けて打ち込める仕事があることに心から神に感謝したい。

人知れず休む

 この仕事は全神経を使ってやる。だから、心のエネルギーが堪えず豊富にあふれでていることが必要だ。そして心のエネルギーをたっぷりと放出するには人知れず休むのがいい。働き続けたらダメなのだ。ゆっくり食事をしよう。のんびり散歩をしよう。緑を見よう。遠くを眺めよう。
 また、楽しい言葉、優しい言葉、勇気がでる言葉、希望に満ちた言葉を話すといい。
 なんでか?って。理屈なんてないんです。聞いていて心が気持ちいいことを言うだけで人知れず休むことができるのです。

病気のせいにしない

 自分の調子が悪いのを病気のせいにしてはいけない。なにか集中力がないのを花粉症のせいにしてはいけない。やる気がないのを夏の暑さのせいにしてはいけない。
病気のせいにしていると実は自分の心に病気だからやらなくていいよ、っていうスイッチを自分でいれてしまう。花粉症だから集中しなくていいよ、暑いからやってらんなくていいよ、っていう怠けるスイッチをいれてしまう。
病気でも、心が病気にとらわれないこと。やれることはしっかりやる。すると、しっかりやってる間は病気のことは忘れている。花粉症も忘れている。夏の暑さも心地よくなる。
ちなみに、今年の夏は私は暑いと思いません。
わかりましたか?

視界が開ける。

 休みに入るとしばらく本を読む。読み続ける。頭が日々の仕事のことからちょっと違う視点になる。やがて今までの心の垢がとれてすっきりとした気持ちになる。いつもそう。
 3年前、リーマンショックの時いろいろと手を打った。その時は大変だったような気がするがその時蒔いた種に今芽が出ている。だからすーっと行く。このところ忙しかったが、実は私はこの数ヶ月休んでいたんだな、ということに気付いた。三年前私は壁にぶち当たってたんだな。あの頃必死でぶち破ろうとしてたんだな。だから今すーっと行くんだと。これは神からのご褒美なんだ。 
 だが、このまま休んでちゃいけないよ、って自分の心が、魂が言ってる。私はこの声にしばらく気付かなかった。気付かないふりをしていた。今、気付くことができてよかった。
 私は前に進もうと思う。