お休み。

 ひさしぶりに完全なお休みをとることができた。いったい、何日ぶりだろうか。
体の細胞ひとつひとつがやすまり、落ち着いていく。心がだんだんと静まり、お腹の底から満ち足りていく。今日は時間の経過がゆっくりしている。
 神様、どうもありがとうございます。

成長する

 今日、社会記述特訓の授業があった。これは今までのオプション講座とは異なり、専任の講師が企画、作成して今日をむかえた。これまではこういったものは全て私がやってきた。企画した講師がテキストを組み、作成した。広告や渉外的なことも基本的なことを教えた。自分が誕生にかかわると力のいれようが違う。また、その人の成長ぶりも違う。講義も良かった。はじめはキーワードを小出しにしていた。講座の趣旨が記述力をつけることだからそれだと文章力がつかないな、と思って聞いていた。しばらくすると方針が変わり解答全体のイメージをずばっと言って生徒さんたちに気持ち良く書かせていた。そうすると二時間もすると勝手に手が書いてくれるようになる。実際、生徒さんの文章が中盤あたりからガラッと変わっていた。若い講師だと途中で修正のメモをいれるのだが今回は自力で彼自身が修正してくれたのだ。これが本当の成長だ。また、休憩時間の生徒さんの顔つきがとても充実していた。私はいい講義かどうかは生徒さんの顔で判断する。おかげで、心から安心して京都に向かうことができた。本当によくやってくれた。どうもありがとう。

夢ってなんだろう?

 夢を持とう、とか、夢に向かって頑張る、とか、夢は大事だ、とか、みんな言います。確かに、夢を持つことは大切だし尊いことだと思う。が、夢は目標にかわっていかなければいけない。そして、実現しなければいけない。
 では、どうすれば夢は実現するか?
 かつて桜葉塾ではいろいろな人を採用してきた。彼らは夢を持っていた。彼らは我々の厳しい研修を乗り越え、目の肥えた保護者の支持を得て現場に立ち続けた。一回一回の講義を精一杯、生徒さんのために保護者さんのためにやりつづけてくれた。
 すぐ伸びるときもあるしなかなか結果がでないときもある。そんなとき、決して逃げない。なんとかしてやろう、なんとかひっぱろう、なにか道はないか、ぎりぎりまで共に探る。腰を引かさないんだ。大丈夫だと強く強く言い続けるんだ。だんだん苦しくなるよ。割りに合わないかもしれないよ。でも、苦しくたっていいんだ、割りに合わなくたっていいんだ。最後の最後まで共に戦うんだ!を貫くんだよ。
 共に戦う姿勢を徹頭徹尾貫くと生徒さんが、保護者さんが勇気や希望をお土産に持って帰るんだ。
 我々は国語の専門塾だけど国語の成績を上げることだけをお売りしてるのではない。勇気や希望を実はお売りしているのだ。
 国語の専門塾だけど、国語の成績を上げることだけをお売りするのではなく、勇気と希望をも提供できる人。そういう人が夢を実現できるんです。
 私が三重県の団地で個人塾をやっていたころを思い出すと、よくあそこまで一生懸命やってたなと思うんです。一人一人手とり足とり教えて、どんな悪さをしても決して見捨てないで、出来る限り保護者の方と話しをして。そのわりに月謝はそんなにとらなかった。 でも、私にはそれがよかった。あの十五年で教え方、話し方、励まし方、スタッフの育て方、なにもかも培うことができたというか、あの町に育てていただいた。偏差値40の生徒さんが60、70になっていく。それも決して奇蹟ではない。気持ちと技術でできるのです。
 要は、仕事としてやるか、無私の気持ちを持てるかなんです。無私の気持ちで仕事ができるようになると忘れたころに神様がご褒美をくれます。

やり直すということ

 人間はいつでもやり直すことができる。たとえ明日で命が終わるとしても。だから、間違いだったとか、失敗したとか思ったらすぐやり直すことが大事だ。
 私は19の時、間違いに気が付いた。その時は、もう遅いよ、と思った。だけれどもそんなことは決してなかった。
 素直に修正したり、軌道を変えればすべてがかわるのだ。

寝る前は何も考えない。

しばらくぶりに中村天風師の書物を読み返した。
 要は、消極的な言葉は使わない、積極的な言葉を使うとか、感謝の念を持って生きるとか、寝る前は楽しいことだけ考えなさいとか心のもち方を説いてあるのだが、読むと確実に心のもち方が上向くのだ。
 国語の専門塾の経営をしていると日々、悩み事や相談事、生徒さんの様子、さまざまなことが次々とやってくる。頼りにされていることは大変ありがたいことだがついつい擦り切れてしまっていたことに気付く。 だから、何回も何回も読み返した。読み返すごとに勇気がわきあがってくるようだ。
 寝る前に仕事のことは一切考えず、楽しいことだけ考え寝たら、次の日の朝、妻が今日は調子いいねと言った。
 彼女にはうそはつけないなと思った。

負け戦

 負けることがわかっていても戦わなければならない時がある。どうしても。そういう時は打てる手を一個ずつ確実に打っていくことだ。次に気持ちは、気持ちだけは決して負けないことだ。クライアントは挫けそうになるのを必死でこらえながら来る。だから、いつも絶対大丈夫だという気持ちと姿勢をくずさないことなのだ。苦しいのを必死で支えるんだ。そうすると、ひゅっと合格することが少なからずある。奇蹟が起こるのだ。私はその時が一番嬉しい。

プロフェッショナル

 プロは一人で考える。そして、一人で決断し、一人でも行動する。
 この人間の世は頭で考えるだけでは事は成就しない。行動があってはじめてなしうる。
 本当にあなたがプロとして成功したいなら、たった一人でもやってみることだ。一人でやってみると必ず何かを得られる。たとえ失敗しても自分の身の程が身に染みてわかるだろう。そのひとつひとつが財産になってゆく。
 行動するとき、なにもかも整っていることは決してない。あれもない、これもないという状況で行動せねばならない。
 世の中の夢の大半はあれがないからやらない、これがないからやらないで終える。
 もし、あなたが行動できないのなら、それは本当にやりたいことではないのだ。
 プロはたった一人で実行し、全ての責任をとる。
 その時、自然とオーラとか、迫力といったようなものが出てくるものなのだ。

可能性

 何かを実現しようとする時、それがとてつもなく困難で大きな山に見えたら、決してできない理由を挙げないことだ。いいところやセンスのあるところを徹底して伸ばすのだ。
 1パーセントを2パーセントにする、2パーセントを4パーセントにする。その時1パーセントでも増えれば共に喜ぶ。
 27.8パーセントぐらいまでくると人は勝手に頑張り始める。
 その頃には苦手なものもそれなりのものになってくる。
 私の仕事はそういう仕事だ。

長かった夏

 今年の夏は長かった。一コマ、一コマ真剣にやる。それが永遠に続く。ありがたいことだ。
 一人一人の顧客を大切にする。真摯に向かい合う。絶対に逃げない。その姿勢を決して崩さない。
 結局は、世界は人と人との繋がりによってのみ、その人間の、ビジネスの存在が許されるのだ。
 人の気持ちをくみ、ニーズを掴み、応える。人の気持ちは堪えず変化する。だから・これでいい。とか、絶対、大丈夫。ということはない。現場で毎日毎日戦っていると、ほんの少しの違いがわかってくる。その違いを見逃さないことだ。 さあ、9月から本当の戦いが始まる。

絶対にやる

会社は経営者の器以上には決して大きくならない。
大きい会社にする必要があるかどうかは別として、今まで私は自分が考えたとおりの会社にすることができた。自分の思った通りの会社になった。
しかし、再び、自分の考え、思いを脱皮し、高める時がきた。会社を大きくすることでも肥大化することでも膨張させることでもそれはない。
先生方、スタッフの質をさらに高め、真のプロフェッショナルの集団として一人一人が自分を向上させ、生徒さんを日々感動させ、保護者の方々に心から信頼される先生に育っていってもらう。中学受験の真のパートナーとして共に戦える集団にする。
私は腹をくくった。スタッフがこの仕事に誇りを持ち、安心して結婚をし、子供を産み、育てることのできる会社にすることを誓う。これは必ずやる。絶対にやる。